AIで仕事は効率化したのに、なぜ忙しさは減らないのか
AIで作業は速くなっているはずなのに、なぜか余裕は増えていない。IT会社員として感じる『効率化と忙しさ』の関係を整理します。
AIで仕事は効率化したのに、なぜ忙しさは減らないのか
ここ数年で、AIを使った仕事の効率化はかなり進みました。
文章作成、調査、要約、コード補助。 以前より短時間で進められる作業は確実に増えています。
実際、自分もAIを使うことで、
- 調査時間
- 実装補助
- 文章整理
- たたき台作成
などはかなり速くなりました。
ただその一方で、「仕事が楽になった感覚」はそこまで大きくないこともあります。
作業は速くなっている
AIを使うと、ゼロから考える時間はかなり減ります。
- 下書きを作る
- エラー原因を整理する
- 文章を要約する
- 実装方針を比較する
といった作業は、以前より明らかに効率化されています。
特にIT系の仕事は、情報整理や文章化が多いため、AIとの相性はかなり良いと思います。
「数時間かかっていた作業が短縮された」という感覚も、実際かなりあります。
でも、空いた時間は別の仕事で埋まりやすい
ただ、不思議なのは、効率化したぶん暇になるわけではないことです。
むしろ、
- 対応スピードを求められる
- できる前提で仕事が増える
- 同時進行が増える
- 確認や調整が増える
こともあります。
AIで作業時間が短くなると、そのぶん「もっとできるはず」という期待値も上がりやすいのかもしれません。
効率化しても、疲れが減るとは限らない
AIによって単純作業は減っています。
ただ、残る仕事はむしろ、
- 判断
- 調整
- 確認
- コミュニケーション
の比率が高くなっている気もします。
このあたりは、時間よりも集中力や気力を使う場面が多いです。
結果として、「作業時間は短くなったのに、疲れは減っていない」という感覚につながることがあります。
「余った時間」が可処分時間になるとは限らない
以前は、効率化できれば、そのぶん自由時間が増えると思っていました。
でも実際には、
- 次の仕事が入る
- 別タスクを進める
- 返信を返す
- 会議が増える
などで埋まっていくことも多いです。
特に在宅勤務だと、空いた時間がそのまま仕事に吸収されやすい感覚があります。
「少し余裕ができた」と思った瞬間に、新しいタスクが入ってくることも珍しくありません。
本当に減らしたいのは、「忙しさ」かもしれない
AIによって、生産性はこれからも上がっていくと思います。
ただ、その中で個人的に気になっているのは、「効率化」と「余裕」は別物かもしれない、ということです。
- 通知が多い
- 常に反応を求められる
- 判断が途切れない
- 集中が細かく分断される
状態だと、作業が速くなっても、忙しさそのものは残り続けます。
だから最近は、「どれだけ効率化するか」だけではなく、
- 何を減らすか
- どこで疲れているか
- 何に気力を使っているか
も一緒に考えたいと思うようになりました。
AIは便利です。
ただ、本当に増やしたいのが可処分時間や生活の余白なら、「仕事を速くすること」だけでは足りないのかもしれません。